「無理をしない」を仕組みにした就労支援の形
障がいのある方が就労を継続する上で最も大きな壁の一つは、「無理をして続けようとすること」だ。就労継続支援B型事業所てまりポテンシャルでは代表・加登朋子氏のもと、「無理をせず、その人らしく働くこと」を支援の中心に据えている。軽作業・内職・ものづくり・ポスティング・在宅という5種類の業務は、この方針を実現するための選択肢として機能している。
体調や特性に応じて作業を変えたり、通所が難しい日には在宅を選んだりと、柔軟に対応できる仕組みが整っている。「無理をしなくていい」という前提があることで、利用者が長く続けやすい環境が生まれる。
コーヒー焙煎・クラフト・ポスティング——仕事に「好き」を混ぜる発想
就労継続支援B型事業所てまりポテンシャルのプログラムの中で特徴的なのは、コーヒーの自家焙煎やクラフト制作といった、利用者の感性や好奇心と接続しやすい作業の存在だ。完成したものが誰かの手に渡ったり、焙煎したコーヒーが飲まれたりする場面を想像しながら作業できることが、社会への貢献を肌感覚で感じるきっかけになる。「こういう仕事があるとは思っていなかった」という反応が、初めて体験した利用者から出やすい。
ものづくりで自分の手からできあがった作品を見た時の感想を、「自信になった」と表現する利用者は少なくない。仕事を通じて自己肯定感が変化していく様子は、この事業所の支援が目指すところそのものだ。
奈良市を拠点に、通所を現実的に支える環境
事業所は奈良市三条大路のタカハシ第3ビル2階にある。新大宮駅から車で4分という距離で、市内エリアへの送迎も行っているため、自力での移動が難しい利用者の通所を実務面でカバーしている。昼食は無料で提供されており、食事の準備や費用を気にせずに通所できる仕組みが整っている。
平日9時から18時の営業で、土日は休み。見学や体験利用はいつでも相談でき、まず一度現場の雰囲気を確認してから決めることができる。
自分の存在価値を仕事の中で見つけていく
就労継続支援B型事業所てまりポテンシャルが大切にしているのは、利用者が「社会の一員として誇りを持って作業に向き合える」環境だ。作業一つひとつに意味を持たせ、誰かの役に立っている実感を日常の中に埋め込むことで、自分の存在意義を仕事を通じて発見できるよう設計されている。「ここに来てから、外に出ることへの気持ちが変わった」という声は、複数の利用者から聞かれる。
できないことよりも良さに目を向けるというアプローチが、自己肯定感の回復を後押ししているようだ。連絡・相談は0742-94-3366まで。


