偏見をなくすことも、仕事のうち
「多くの人は年をとっても、麻痺があっても、認知症になっても、住み慣れた地域で住み続けたいと願っています」。株式会社シンパクトの代表あいさつにあるこの言葉が、地域活動の原点です。願いを阻むのは、認知症への偏見であったり、麻痺のある人が暮らしにくい社会の側であったりします。だから株式会社シンパクトは、デイサービスの運営と並行して、サロン活動への参加や認知症の啓蒙を続けてきました。
まだ小さな力かもしれないと綴りながらも、障害があっても住みよいコミュニティを地域の人々とともにつくる。その姿勢が、事業所の外へと活動を広げる推進力になっています。
連絡会、委託事業、そして子どもたちとの交流
株式会社シンパクトの地域活動は幅広く展開しています。地域ケア会議や南区通所連絡会「ともにステップ」への参画、自治体からの委託事業、そして保育園児との交流まで。多角的な関わりを通じて、地域の福祉のネットワークに根を張ってきました。
とりわけ力を入れているのが、熊本県から委託を受けた若年性認知症の受入促進事業です。令和8年度の周知研修の開催も予定されており、受け入れ先を地域に広げるための研修を先進的に担い続けています。認知症を高齢者だけの問題にとどめず、現役世代の課題として社会に投げかけていく役割を果たしています。
専門性を絶やさないための学び
地域で信頼される支援を続けるには、スタッフの専門性を保ち続ける必要があります。株式会社シンパクトには認知症介護指導者、認知症介護実践リーダー、認知症介護実践者研修修了者が多数在籍し、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といった専門職も活躍しています。
技術の向上を組織として重視し、研修事業の担い手にもなっている。この学びへの投資が、若年性認知症という難しい分野に踏み込む土台を支えています。個人的には、一事業者が県の啓蒙の一翼を担うまでになった歩みに、地道な積み重ねの重みを感じました。


