動画やSNSで、現場の日常を外へ開く
介護の中身は、外からはなかなか見えにくい。株式会社アプロヴァーレはその見えにくさを、発信の量で埋めようとしている。YouTubeやInstagram、TikTokにアカウントを持ち、施設の様子やスタッフの姿を動画で伝えている。求職者に向けた情報や日々のトピックスを絶やさず出すことで、働き出す前から現場の空気に触れられるようにしている。求職者募集中と銘打った動画では、実際に働く場の雰囲気が飾らずに映し出される。
ブログとコラムも、その発信の両輪だ。ブログでは施設内の様子やスタッフの声を気取らない調子で発信し、コラムでは福祉や医療をめぐる最新の話題を扱っている。暮らしの手ざわりと業界の動き、その両方を言葉にすることで、施設の内と外をつなぐ窓口をいくつも開いている。
Facebookも含めれば、日々の発信先は複数にまたがる。どのチャネルでも語られているのは、ご利用者様とスタッフが互いに手を取り合いながら暮らしを営む様子だ。取り繕った広報ではなく、現場の温度がそのまま出ている点に、伝えることへの覚悟がにじむ。
質問に先回りする、正社員募集の受け答え
採用まわりのサポートも、隠さず前に出す姿勢でつくられている。正社員募集によく寄せられる疑問には、よくある質問のページで一問一答の形で答えている。勤務地は希望を出せるか、応募に資格は要るか、残業はどれくらいか。働く前に気になる点を、あらかじめ言葉にして置いている。未経験からでも始められるという問いにも、規定に沿った資格取得支援があるからと明快に答えている。
個人的に誠実さを感じたのは、残業を「月平均5時間以下」と数字で示している点だ。ぼかさずに実際の水準を出すことは、入ってからのずれを減らす。掲載のない事柄は問い合わせで受けるとも添えられ、疑問を残したまま応募させない構えになっている。
勤務地についても、各所に施設があるぶん、希望や条件に合う場所を選べるよう柔軟に応じている。未経験からの応募には資格取得支援を重ね、会社の規定に沿って初任者研修や実務者研修へ進めるよう後押しする。入る前の不安を一つずつ言葉で解いてから迎え入れる流れができている。
三市に根を張り、暮らしのそばで支える
発信で開かれた入口の先には、茨木・守口・東大阪の三市に構える4つの住宅型有料老人ホームがある。そのどれにもケアステーションが併設され、訪問介護と訪問看護が生活圏のなかで動いている。東大阪の「こもれびの里東大阪」は河内小阪駅から徒歩4〜5分。本社は深江橋駅近くの東成区深江北にあり、代表は小田友樹、電話06-4309-7077で相談を受け付けている。
サービスの中身は、食事や入浴の介助から居室の清掃、レクリエーションまで幅がある。看護師は医療処置や急変時の対応、ご本人やご家族からの相談も受け持つ。夜勤は介護職員2名と看護職員1名の体制で、夜間の見守りも切らさない。発信で見えていた日常が、そのまま現場の支援につながっているという一貫性が、この会社の伝え方を裏打ちしている。
介護と看護が同じ運営のなかにそろっていることも、発信のなかで繰り返し語られる点だ。体調の変化に気づいた介護スタッフが看護師へつなぎ、必要な処置まで施設のなかで完結する。見せている日常と、いざというときの備えが地続きになっているからこそ、発信の言葉に空々しさが出ない。


